【シーシャ/水たばこ】に関する起源/普及/文化について解説!
シーシャとは日本語で水タバコと訳されるもので、古くより親しまれてきました。
シーシャの起源については諸説ありますが、有力なのは1600年代から1500年代とされる見解です。
当時は現在のたばこの原型が世界規模で普及していった時期にあたるので、シーシャも喫煙習慣の普及と平仄を合わせて普及していったものと推測されています。
喫煙具も色々なバリエーションが知られるようになったことも関係して、水タバコ形式のシーシャが発明されたようです。
今回はそんな歴史ある水たばこの発祥当時や普及/文化について解説していきます。
発祥当時の水たばこについて
シーシャ(水タバコ)はインドの医師が発明されたと見られています。タバコを喫煙したときの煙をそのまま吸い込むことは健康を害するとの見解が、当時の医師の間でもある程度共有されていました。
もちろん厳密に原因物資などは特定されてはいなかったものの、経験則で喫煙時の煙を呼吸で体内に取り入れることは有害事象の原因となることがある程度知られていたと見られます。
この有害物質を除去するフィルターとして注目されたのが水でした。水を通すことにより浄化できるのではないか、というコンセプトのもとでシーシャの原型が発明されたと見られているわけです。
シーシャを利用した人の間でも好評で、当時のインドの貴族階級の間で贅沢な嗜好品のひとつと認識され、インド帰属のステータスを表現する器具の一つとなりました。デザイン的にも洗練されていき、インド貴族のシンボルと見られるようになったわけです。
どの様に普及していったのか
シーシャは独特の形状から、「ナルギル」という異名もあります。ナルギルというのは、日本語で言うとココナッツを意味します。
初期のシーシャはココナッツの実を原料に使用して製作されたと見られています。時代が下ってその後は、銅や低品質の合金などを原料に現在の水タバコの原型が形作られたようです。
インドに起源があるシーシャですが、その後は交易によりペルシャ(現在のイラン)やトルコなどに伝えられていくことになります。特にトルコではタバコの種類が少なかったこともあり、果物やバラ油・ザクロジュースなど数々のフレイバーを堪能できるシーシャは高い人気を集めることになりました。
当時のオスマントルコ帝国でも、高級な嗜好品として貴族階級の間でシーシャは普及していきます。その後は北アフリカからの移民やペルシャとの貿易などを通じてヨーロッパにも伝播しました。
日本のシーシャ文化について
最近では日本国内でもシーシャを中心とした水タバコが人気を集めています。近年では欧米でも水タバコが人気を集めており、その影響もあって日本国内でも紹介されることになったようです。
現に日本国内でも数多くのシーシャ専門店も登場しています。シーシャの燃焼時間はおよそ1時間程度と、普通のタバコに比べて非常に長いので、専門店で水タバコをくゆらせながらリラックスした時間をすごすスタイルが静かなブームになっています。
もっともシーシャは日本国内ではあくまでパイプタバコに分類されるもので、提供する店は正規の小売業販売許可を取得しています。
基本的にたばこ葉を使用しているので、シーシャ専門店も年齢制限があり来店時には年齢確認のために身分証の提示を求められることもあります。つまり大人であれば安心して味わえるおしゃれな嗜好品という位置づけです。
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電子タイプのシーシャもある
現在ではベープと呼ばれるタイプの電子シーシャも発売されています。電子タバコと呼ばれることもありますが、様々なフレーバーを味わえる点では同様です。
ベープ内部にあるアトマイザーにより加熱して煙を吸い込むもので、有害物質が出されないように配慮されています。
普通のタバコと異なって、気分や雰囲気に応じて香りや風合いの違いを楽しむというシーシャ本来の楽しみ方は、現在でも形を変えて受けつがれていると見ることが出来そうです。